『紅楼夢』グッズコレクション23
- 順子 栗原
- 3月9日
- 読了時間: 1分
今回も紹介するのは故宮博物院のコレクションであり、私のものではないのですが・・・

今回は薛宝琴にちなんでこちらを。
北宋 定窯
白瓷劃花蓮紋梅瓶
口径四・七公分 高三五・四公分
故瓷一三四七一
第50回、雪景色の中を侍女に紅梅を指した瓶を持たせた宝琴が現れ、賈母一同、その美しさに感心することしきりです。
「一看,四面粧妝銀砌,忽見寶琴披著鳧靨裘,站在山坡背後遙等,身後一個丫鬟,抱著一瓶紅梅。」
賈母は宝琴と宝玉の婚姻を望んでいましたが、宝琴は既に梅翰林と婚約していました。「梅」は「媒」と同音で、婚姻の象徴として古典小説にはよく登場します。ただ、宝琴はなかなか梅翰林と結婚できません。
この花瓶は「美女聳肩瓶」型。宝琴が寒い日に肩を聳たせて立つ美しい姿が想像されます。淡い花模様も薄幸な彼女に合います。
白磁の定窯は宝玉の誕生日祝いでも登場します。地味ですが、とても貴重なもの。実物を見ると何ともいえない気品があります。
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