『紅楼夢』グッズコレクション19
- 順子 栗原
- 2024年12月30日
- 読了時間: 2分
更新日:1月7日
台湾の美濃は客家の町、藍染めや紙傘などの伝統工芸品が有名です。廣進勝紙傘では絵付け体験ができます。『紅楼夢』の有名な情節や金陵十二釵を描きたかったのですが、それはまたいずれ。今回は研究会の看板代わりに字を書いてきました。いつか研究会でお披露目したいです。

私が絵付け体験をした傘の半径は15cm、柄を入れると23cmほどの小さな傘です。大きな傘の絵付けもできますが、乾燥させる時間や持ち帰ることを考えるとこのくらいがいいかと。私はほぼ赤しか使っていませんが、10色絵具、筆、水差しなどは自由に使えます。本来の美濃紙傘はもっと華やかで、下地全体を着色して乾燥させた後、更に花や風景などを描きます。実用品ではなく工芸品です。とは言え、柿渋で防水加工がしてあります。今回の小さい傘なら、全て込みで200台湾元(約1000円)です。私は下地を着色しませんでしたし、字を書いただけだったので、10分くらいで終わりました。天日でのんびり乾かす人もいるそうですが、当日は曇っていたこともあり、ドライヤーを使用。5分も乾かせば畳んでもくっつきません。
絵付け体験ができる工房・廣進勝はこの奥にあります。客家の伝統的な三合院住居も自由に参観できます。扁額の「南堂済」は「済南堂」の順で読むのだそう。先祖が大陸のどこから来たのかを示しているとか。

工房兼店舗の様子です。傘の図柄は花や風景、漢詩など様々。実際に雨傘として使用できるものもあります。「美濃」という現在の地名は、日治時代に付けられた漢字。現地語ミノンが日本の美濃に似ているというので採用されました。中国語の発音ではメイノンとなってしまいますが、そのまま。そう言えば、日本の美濃は和傘で有名です。


上の店舗の脇に幾つかテーブルが並べられており、筆や絵皿、絵具などがおいてあり、自分で選び、使用後は洗って返します。
持ち帰り用の絵具セットもありました。お土産としてはいいのかもしれませんが、客家の伝統家屋の一角での絵付け体験がお勧めです。

しかも全然、急かされません。のんびり自分のペースで描いてOKです。入れかわり立ちかわり、体験者や見学者が。そう、見学のみもOKです。傘を買わなくても大丈夫です。犬や鶏がウロウロしていたり、とにかくのどか。工房の周辺はかなり田舎です。
Kommentarer