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執筆者の写真順子 栗原

『紅楼夢』グッズコレクション16

無錫泥人形(HPの背景になっています)

紅楼夢  1~1.5×4㎝  男女88体(シールあり) 箱入り(シールあり) 説明文あり(英訳付き)


中国には各地に「泥人」(泥人形)と呼ばれる工芸品があります。農村の副業として発展したと言われており、天津や広東・鳳城、そして今回ご紹介する無錫・恵山などが主な産地です。恵泥人形には数百年の歴史があり、無錫には中国泥人形博物館があります。無錫は著名な紅学家である馮其庸氏の故郷であり、地下鉄の紀念切符に『紅楼夢』の図案が採用されて『紅楼夢学刊』に紹介されてました。同地の泥人形は「泥」と言っても材料には穀物を使用し、彩色を施したもので、概して小ぶりであり、「阿福阿喜」という男女児童の人形が特に有名です。この他の題材としては古典作品が中心で、『紅楼夢』を題材としたものも多くあります。無錫の太湖周辺には三国水滸城としった古典小説のテーマパークがあったりします。

 こちらのセットは中山先生からのものです。泥人形セットの中でもこれほど多くの人形を収めるものは珍しいと思われますが、人物名がシールで明記されている割には選定と表記に杜撰な面があるような…以下の人物は名前が間違っていると思われます。「孫紀祖」(孫紹祖?賈迎春の夫)「麝玉」(麝月?賈宝玉の侍女)「芷雪」(茜雪?賈宝玉の侍女)「静虚」(浄虚?水月庵の尼)です。又、「同児」はどの人物のつもりなのかさえ不明です。薛夫人の侍女に同喜・同貴という侍女がいますが、人形は男性です。この他、分かりにくい人物として「戴権」大明宮の宦官長(登場回13)、「雲光」長安節度使(15 16)がいます。それにしても、それぞれ様々なポージングで見ていて飽きません。このセットの箱の内面には「十八世纪中叶长篇小说《红楼梦》描写了贾、史、薛、王四大封建家族的衰亡史,它通过贾宝玉和林黛玉的艺术塑造反映了封建礼教的舒服和追求婚姻自主的民主主义要求。」という説明文があります。内容から、文革時期の影響が感じられますので、人物の選定にはそのあたりの事情が関連していると思われます。


金陵十二釵セットはポージングや衣装の柄に微妙な違いがあります。

左から、李紈・賈惜春・王熙鳳・史湘雲・薛宝釵・賈元春・林黛玉・賈探春・賈迎春・秦可卿・巧姐・妙玉の十二人。真ん中のセットが一番精巧でしょうか。いい加減なようでいて、宝釵が扇を持っていたり、妙玉の衣装が格子柄だったり、それなりに原作に忠実に作られています。


無錫泥人形 金陵十二釵 1×4.5㎝ 12体(シールあり) 箱入り(シールあり) 

    

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