『紅楼夢』や『後紅楼夢』は栄寧両府のお嬢さまたちも骨牌やサイコロを使った酒令を楽しんでいます。日本でもこうした遊びはありますが、なかなかイメージしにくいものです。今回は大観園の宴会でも使われたかもしれない酒令道具をご紹介します。
「御聖 牌九」6×2.5㎝の牌が8枚
4段、32枚入っています。木製の箱入り。
大きさや枚数は他もほぼ同じ。250HK$
布張りの箱が気に入りました。牌は
プラスチックで目も黒一色です。
台湾のコンビニ
で購入した紙製
の骨牌。
印刷もずれている
し、数百円だった
と思います。
「最高級」とあり
のが面白いです。
中国のサイコロは「1」と「4」
が赤です。一説では玄宗皇帝と
楊貴妃が双六を楽しんだ際に、
ちょうど「4」であがれたので
「4」に褒美として「紅」を下賜
したのだとか。
ドーム状になっている黒筒の中で
サイコロをふり、受け皿(賽盆)
に振り出します。
出目の大小だけでなく、出目を物
に見立てて詩を詠んだりしもします。
サイコロセットの黒筒に一緒に入っていたシートです。香港仕様で英語表記もあります。
子供向け・・・なんでしょうか、
漫画チックな神様をコマにしたもの
がありました。
厚紙に20人の神様が円形にプリントされており、切り離して使います。3枚入り。23NT$
清代は宴会で酒令が盛んに行わ
れました。その中には『紅楼
夢』の人物を札にした酒令も。
その一つが「紅楼夢觥史」で
す。人物札には人物紹介、賛、 酒令として様々な指示が書いて あります。その指示が人物や物 語を踏まえたものになっている わけです。詳しくは右、別冊を ご覧ください。『紅楼夢』の双六
は実物がありますが、こちらの
酒令はまだ実物がありません。
いつか自分で作ってみたいと思
います。
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