『紅楼夢』は清朝の昔から小説として親しまれただけでなく、戯曲・映画・ドラマといった様々なメディア、酒令・トランプ・双六などのゲームとなって人々を楽しませ、イメージ化された登場人物たちのグッズは数知れず。テーマパークや博物館だって北京、上海、正定…と中国各地に大観園や栄国府が。『紅楼夢』経済効果は研究対象にもなっています。
我が家の関連グッズを少しずつご紹介します。今回は江蘇省常州の工芸くしです。
ギャラリータブでも金陵十二釵セットを紹介しましたが、一人ずつのくしもあります。多くの人物は袖の下がくしになっている(どこがくしでも使えませんが)のですが、この史湘雲だけは第62回「憨湘雲佣醉眠芍薬褥」の場面、賈宝玉の誕生日会で酔った彼女は芍薬の花びらを枕にして庭の石のベンチで寝てしまいます。ベンチの下がくしになっていますね。横になるデザインも彼女だけです。
『紅楼夢』グッズは金陵十二釵の十二人や賈宝玉と林黛玉がセットとなっていることが多いのですが、単体となると王熙鳳や史湘雲は人気キャラです。
ちなみに金陵十二釵は賈元春、賈迎春、賈探春、賈惜春、薛宝釵、林黛玉、史湘雲、妙玉、王熙鳳、李紈、秦可卿、賈巧姐を指します。但し、賈巧姐の代わりに薛宝琴が入ることもあります。
各々お決まりの衣装やポーズがあり、名札がなくても誰だかわかります。
ギャラリーのくし、どれが誰だか当ててみてくださいね。
男女ペアセットが賈宝玉と林黛玉になるのはわかりますが、賈宝玉と薛宝釵のセットがあってもいいと思います。
常州梳箆廠有限公司
史湘雲の酔っ払いシーン、いい雰囲気で再現してますね(笑)