景泰藍の屏風です。卓上の小さなもので、立てられますが、たためません。金具がひっかかってどうにもなりません。1枚3×7㎝で6枚が2組です。
左から王熙鳳、林黛玉、賈迎春、薛宝琴、妙玉、薛宝釵/史湘雲、賈探春、賈惜春、秦可卿、賈元春、李紈の順にならんでいます。
裏面には表面の人物の名の印があります。照らし合わせてみると…
どうも薛宝釵と賈惜春は裏の名前の合わないような。扇を持っているのは宝釵だろうし(蝶々を追いかけているはず)、絵を描いているのは惜春じゃないかなーと。
左は「迎春」と「探春」ですね。
景泰藍で人物を表すのは難しいと思うのですが、そこは彼女たちのお決まりアイテムで簡潔明瞭に示されています。衣装の色や背景にもこだわりの見える逸品だと思います。
金陵十二釵の場合、薛宝琴ではなく賈巧姐(王熙鳳の娘)が入る場合が多いのですが、巧姐ちゃんはこどもだからか、外されてしまうことも。今回も屏風、しかも金キラ(ゴールドではありません)なので、ゴージャスな雰囲気を出そうと宝琴になったのかもしれません。宝琴は赤いマントとフサフサの帽子、華やかに梅をしょってます。
ありがとうございます。私も一目で気に入りました。人物がこれだけ並んでいる景泰藍は珍しいですよね。
景太藍にしてはよくできていると思いました。しかし、絵と名前が合っていないとは、さすが中国「小さいことは気にすんな!」という大国的な感じで素敵♡